屋形船オーナーになる方法と、船名に「丸」が多い理由。

屋形船オーナーになる方法と、船名に「丸」が多い理由。

「ボクのクルーザーに乗らないかい?」というチョーお金持ちは世の中にいるけど(僕の知り合いにはいませんが)、「マイ屋形船で川遊びしない?」という人はそれほど多くない気がするので、屋形船について調べてみました(もちろん、僕には屋形船オーナーの知り合いもいません)。

屋形船っていくら? どこで買えるの?

今年もコロナ禍で中止になっちゃった花火大会が多いけど、屋形船から見る花火って粋なオトナの遊びという感じしません?

そんな屋形船がいくらするのか調べてみました。

答えは、ピンキリ。そりゃそーだよね、船のサイズ、トン数、仕様、設備、定員などによって、全然違う。それは想像がつく。

メーカーに聞いたところ、新たにつくる場合、金額の相場はないそう。おそらく、安くても1千万円以上でしょう。
また、中古は安いものだと100万ちょっとのもあるけど、だいたい500万円から2千万円くらい。

買えるところとしては、ヤフオクに出品されてたりするけど、専門のショップがオススメ。めちゃめちゃ大きな買い物だし、準備や手続きに時間が必要なのでオンラインよりリアルに会えるほうがいいと思います。

屋形船オーナーになるための資格は?

小型船舶操縦士免許が必要で、免許にはボート・ヨット用の「一級」「二級」と、水上オートバイ用の「特殊」という3種類あります。

一級と二級の違いは、操縦できる海域の範囲。一級は航行区域に制限はないけど、二級は範囲が決まっています。

屋形船オーナーとしては、一級の免許があったほうがいいと思います。なぜなら、屋形船屋さんの採用情報を見たら、船長さんを募集しているところがあって、必要な資格は一級だったからです。

免許の取得方法は?

国家試験免除になる資格取得スクールに通うのが一般的です。

身体検査、学科試験、実技試験の3つに合格する必要があって、スクールによって異なりますが、一級は4〜5日、二級は2〜3日教習を受けます。それほど長期間ではないので、仕事帰りや週末を利用して通えるのでは。
受講料は一級13〜15万円、二級10〜13万円が相場のようです。

スクールでしっかり勉強すれば90%以上合格するらしいので、比較的取得しやすい資格といえるでしょう。

屋形船オーナーとして必要な申請は?

たとえば、屋形船で釣りをしたい、家族や友だちと楽しみたい、屋形船屋さんを開業するなどさまざまあると思いますが、船舶の申請には細かいルールがあります。


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船舶登記や船舶登録、検査申請、行政機関への届け出などが必要なのですが、そういう専門的な申請をやってくれるのが、「海の法律家」といわれる海事代理士さん。どうしても自分でやってみたいのであればトライしてもいいけど、最短・確実に申請処理するには専門家におねがいしたほうが良いでしょう。

また、屋形船屋さんを開業して料理を出す場合は、調理師免許も必要になります。

その他、必要な費用は?

屋形船の価格、小型船舶操縦士免許取得費用、海事代理士関連費用の他にもいろいろな経費がかかります。

わりと高額なのが屋形船を係留しておく費用。クルマでいえば駐車場代ですね。クルマと同じで、当然どこに置いてもいいわけではなく、決められた場所を契約しなければなりません。

あとは燃料費、メンテナンス費なども必要になります。
いろいろ余裕がないと、屋形船オーナーにはなれないということですね。

日本の船名に「○○○丸」が多い理由

屋形船に限ったことではないのだけど、日本の船名って「○○○丸」というのが多いと思いません? なんで「丸」? ということで調べてみたのですが、これには諸説あって、はっきりした根拠や理由はいまだにわかっていません。

船名に「丸」を付けた歴史的なものとしては、「坂東丸」というのが、平安時代の書物にあったそう。でも「坂東丸」が最初とか、「丸」を付ける理由などはわからないわけで。

あとは、下記のような説がありました。

✤豊臣秀吉がつくった大きな船「日本丸」の名前にあやかった。

✤自分のことを「麿(まろ)」と言っていた習慣が大切なもの(犬や刀など)にも用いられ、それが「丸」に変化した。

✤中国の皇帝に船づくりを教えた神様「白童丸」の「丸」に由来する。

✤年貢米などを運ぶ「問丸(といまる)」という業者が川や港の近くあって、船名に「丸」が付いていたので真似た。

✤明治時代につくられた船の法律に「船の名前にはなるべく「丸」を付けてね」というルールがあった。

✤武将の子どもの幼名に「丸」を付けたように、船を人に見立て人格を与えたため。

このようにいろいろあるのですが、どの説も裏付けが乏しく、「本当かなぁ」というものばかりで確実なものはないそうです。

いまは「丸」にこだわらず、地名や人名が多く使われているようです。
自分の船をもつことを夢見て、船名だけでも考えてみようかなぁ。。。


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