猫のお尻から出る、チョー臭い汁の正体は?
うちの奥さんが抱っこしていた猫を僕に渡したとき、僕のまわりがプ〜ンと臭くなりました。ん!? なんだこのニオイは!? チョー臭いぞ。もしかして、僕ったら無意識にウン○漏らしちゃった!? 幸い僕のお漏らしではなかったけど、しばらくたってもニオイは消えず、シャワーを浴び、全身着替えました。
こんなに臭くさせられた、猫のニオイの正体とは!?
臭い汁の正体は、肛門腺からの分泌液
ニオイの正体は、ズバリ!肛門腺(こうもんせん)からの分泌液。「肛門腺液」「肛門嚢(こうもんのう)液」などとも呼ばれています。
猫にはお尻の下に肛門腺という「におい袋」みたいなものがあるのね。上の写真の赤い丸あたり。お尻を中心に時計にたとえれば、4時と8時くらいの位置です。
僕んちのケースは、たまたま奥さんが肛門腺を押し、分泌液が出てしまったのでしょう。
スカンクのオナラみたいなもの!?
よくスカンクが敵に襲われたときに臭いオナラを出すっていいますよね。スカンクも犬も猫もルーツをたどっていくと同じ種類だったという学説があって、みんな肛門腺があるそうです。
スカンクは器用にも肛門腺のニオイを武器にできるように進化したけど、犬や猫の肛門腺は退化しつつもいまだに残っています。
分泌液を出してあげよう
分泌液は肛門嚢という袋に溜まり、ふつうは導管を伝わってお尻から外へ排出されます。ところが自然に排出できなかったり、分泌液が溜まりやすい猫は、肛門腺を絞って出してあげないといけません。
分泌液が溜まりすぎると「肛門嚢炎」や「肛門嚢破裂」を引き起こし、排便障害を起こしてしまうことがあるそうです。
肛門腺の絞り方
猫のしっぽを持ち上げて、上のほうにある写真の赤丸部分を親指と人差し指で押し上げるように絞ると茶色っぽい液体が出てきます。
できれば、お風呂場でやるのがおすすめ。飛び散ってもすぐ洗えますから。それと、ティッシュも用意しておきましょう。
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最初に言ったように、分泌液の臭さは鼻が曲がっちゃうくらい(!?)めちゃめちゃキョーレツです。
ちょっと自信ないなぁという方は、動物病院で獣医の先生におねがいしましょう。
まとめ
猫はお尻の下の肛門腺に分泌液が溜まり(僕んちでは「猫汁(ねこじる)」と呼んでいます)、自然に排出できない猫の場合は絞ってあげましょう。溜まりすぎると病気になっちゃいます。
ただし、何度も言うけど、分泌液はチョー臭いので、くれぐれも準備をしてから絞ってくださいね。
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